初心者でもわかる【ダーツ】【タック】【ギャザー】の違い
前回の記事
「しわ」「ドレープ」「ギャザー」「フリル」「タック」 の違い
の中から
【タック】
【ギャザー】に
【ダーツ】を加えて
辞書からの引用と、パターンや縫製の面からざっくりとした説明をしていこうと思います。
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1. ダーツ【darts】
ダーツは、sousakufukutomo では使わない手法です。
ダーツの役割としては、身体に沿わす、立体的な形にするためでしょうか。
◎一番シンプルなダーツ
手書きで書いてみました。
ダーツをたたみました。
これが基本だと思います。
パターンを見ると、こんな感じになっていると思います。
赤い矢印は、肩ダーツとウエストダーツ。
青い矢印は、切替線に隠れたダーツをとってあります。
身体に沿った美しいラインを
3種類のダーツの組み合わせでつくる方法です。
パンツとワンピースのパターンは、下記の本より引用させていただいております。
洋裁で、平面の布をからだに合わせて立体的に仕上げるため、布にひだを取ってつまみ縫いした部分。
タックは、sousakufukutomo ではデザインとして使うことがあります。
▼詳細はこちらからご覧ください。
「しわ」と「ドレープ」「ギャザー」「フリル」「タック」の違い
出典 縫い物関連用語集
1)同じ方向につまんで倒したひだ
均一につまんで折りたたみ、同じ方向に倒したものです。
上から見てみます。
制服のスカートがこのタイプですね。
中心を境にひだを倒す方向が変わります。
2)内側や外側につまんだひだ
内側につまんだり、外側につまんだりしたもの。
両方のひだを使ったスカートの裾部分です。
型紙が無くても、服作りができる考え方はこちらより✱
タックについて、より詳しく書かれた説明もありました。
出典 日本大百科全書(ニッポニカ)
洋裁用語では、折り込み、揚げ、つまみ、縫いひだなどを意味する。布の表面を装飾する、丈や幅を縮める、運動量をとる、体に沿わせるなどのために、平面的な布の一部をつまんで、装飾的に立体化する技法の一つ。
①布端から布端まで縫うもの ②途中で縫い離すもの ③つまんで縫い留めるものなどがある。
④タックを数本とる場合には、あらかじめ布の必要量に(タック幅×2+1mm)×本数を加えて粗裁ちし、縫い終わってから裁ち直しをして縫製する。ブラウスの胸元、婦人服・子供服のワンピースに使われることが多い。
こちらの説明は少し難しいなと思いました。
最初の説明にあります、折り込みや揚げ、などは洋裁というよりも和裁的要素が入っているかなとも感じました。
昔の教科書を引っ張り出して確認してみました。
肩揚げや、腰揚げなどの文言を見つけました。
確かに、タックと言えます。
和裁の肩揚げや腰揚げは、成長期のお子さんには特に必要で、幅や丈を縮めるための技法ですが、結果として見た目のかわいらしさを表現するものであったりもします。
上が、後身頃。下が前身頃です。
実直な情報が盛りだくさんの教科書、改めて貴重な資料と実感しております。
和服の本より引用しております。
そして誠に勝手ながら①②③と分けました部分も簡単に説明してみたいと思います。
また、④は①の中に含まれるのではと思います。
①布端から布端まで縫うもの
②途中で縫い離すもの
③つまんで縫い留めるもの
④タックを数本とる場合
①布端から布端まで縫うもの
④タックを数本とる場合
ちょうど昔の雑誌の中から、説明文に近いデザインが載っていましたのでご紹介します。
縫製工程も載っていましたのでわかりやすいと思います。
このタック巾が細いものをピンタックと言います。
JUNIE 増刊より引用いたしました。
②途中で縫い離すもの
トレンチコートの後ろ側です。
背中の覆い布をめくりますと、タックを途中まで縫っているのが分かると思います。
③つまんで縫い留めるもの
布をつまんで、青の点線を縫います。
縫ったところと、つまんだ輪の部分を合わせて留めます。
タックを全部縫い留めます。
ータックスカートの縫製過程ですー
つまんで縫い留めたタックにウエストベルトを縫い合わせたところです。
改めて、タックとは。
ギャザーは、sousakufukutomo ではデザインとして使うことがあります。
▼詳細はこちらからご覧ください。
「しわ」と「ドレープ」「ギャザー」「フリル」「タック」の違い
出典 アパレル・ファッション用語集
ギャザーは「寄せる」という意味があり、布を縫い縮めてしわを寄せたもの。
ヨークの切り替えや裾口などいろいろなところに用いるディテールだが、スカートのウエストや裾にギャザーを入れたものは「バルーンスカート」になる。
○ スカートの実例
上記の続きです。
ウエストベルトにゴムを通しますと、布が寄せられた部分がギャザーになります。
スカートの裾に、紐を通して寄せますとこちらもギャザーになります。
【スカートを履いている動画です】
追記:型紙が無くても、簡単に体型に合わせた服作りができる考え方はこちらより✱
ゴムを通した部分がギャザーになります。
【パンツを履いている動画です】
追記:型紙が無くても、簡単に体型に合わせた服作りができる考え方はこちらより✱
○ 縫い縮めてみる実例
並縫いします。
縮めますとギャザーになります。
改めて、ギャザーとは。
まとめ
1.ダーツ:布にひだを取ってつまみ縫いした部分
2.タック:布をつまんでつくったひだ
3.ギャザー:布を縫い縮めて寄せるひだ
たしかに、上記の説明だけを読んでみますと難しいですね。
前回の記事
「しわ」と「ドレープ」「ギャザー」「フリル」「タック」 より具体的に
【タック】【ギャザー】に加えて【ダーツ】の3つの単語を説明してみました。
なるべくわかりやすく、イメージしやすさを第一にと思って書きましたが、少しでもなるほどと感じられた部分がありましたら嬉しく思います。
最後に
が全部入っている洋服を探してみました。
子供服で見つけました。
ジャケットの前身頃にタック、袖山にギャザー、ワンピース後ろ身頃にダーツが入っておりました。
パターンでもご確認くださいませ。
秋冬の簡単ソーイング 手作り子供服【1~14歳】からの引用です。
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