サクッと分かる「しわ」と「ドレープ」「ギャザー」「フリル」「タック」の違い
1.しわ
2.ドレープ
3.ギャザー
4.フリル
5.タック
立体的なドレープが美しいと感じながら洋服を作ることが多いのですが
ドレープという言葉が理解されにくいことがありましたので
ドレープ、しわ、ギャザー、フリル、タック の区別を sousakufukutomo なりにしてみたいと思います。
もらって頂ける方を探しています
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カッティングシート 200×100×7mm
合板 (三脚の足は無し) 200×100×70mm
重さ 約30kg
・静岡県富士市内まで取りに来て頂ける方
・メールでご連絡ください:sousakufukutomo@gmail.com
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今の服作りを始めた当初、業界の違う友人に写真を見てもらった時の第一声。
『すごく面白いしわだね』 という褒め言葉でした。
この一言は衝撃的で、しばらく面食らったような感じでした。
しわ、ではない。
がこちら側の主張なのですが
根底から捉え方が違うだろう友人にどう伝えたらいいのだろうか
伝える必要はないかもしれないけれど、なんともこちら側が消化できない。
葛藤後。
『しわという表現よりもドレープかな』 と伝えました。
『ドレープ』 というワードがわからないとの困惑した返事。
少なくともわたしなどよりも学力優秀な友人。
『ドレープ』 って業界用語なのかな、と感じました。
1.しわ
しわ。
改めてお伝えします。
生地を平らにしたときに、線の入ったような部分。
まっすぐでない状態。
2.ドレープ
生地のゆったりとした流れるような線。
改めて調べてみました。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
語源は布切れの意のラテン語 drappus。転じて,布地を織ることの意になり,現代では多く物体をおおう掛け布,垂れ布,またそれを掛けたときに生じる布地特有の自然なひだを意味し,古代ギリシア・ローマの巻衣 (まきい) ,インドのサリーなどにその典型がみられる。現代では,おもに婦人服の柔らかさ,やさしさ,優美さなどを表現する手段として用いられる。
このドレープがきれいにでるかどうかは、素材選びの大きな要素です。
3.ギャザー
並み縫いを縮めた部分。
張りのある打ち込みのしっかりとした生地などは
縫い針で一針ひとはり並縫いして縮めていきます。
下記は、ギャザー部分からのドレープラインを併せ持つスカートとパンツです。
余談ですが。
先日、同じテイストのワンピースをネットショップに載せましたところ
商品名と実物が違っているため違反ですという文面のメールをいただきまして、どうしたらそうなるのでしょうとびっくりしました。
▼より具体的に知りたい方へ
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
元来,寄せ集める,集約するなどの意の英語。服飾では布地に1本の線を縫い,その縫い糸を引き絞って縮めた際にできる皺,およびその手法をさす。プリーツと異なり不規則であり,その効果もより自然で柔らかい。衣服にふくらみとゆとりをもたせることができるので,ダーツの使用以前から被服構成の重要な手段として用いられた。婦人子供服のウエストライン,袖付け,手首,足首,首まわりなどのくびれた部分や関節部,切替線などに装飾的な効果も兼ねて使われ,フリルなどにも応用される。縫い目の線を3本以上連ねる方法は一般にシャーリングと呼ばれる。
4.フリル
ギャザーを寄せた部分の全体像。
作業をしている側からですと、一針ひとはり並縫いしているので、ギャザーと言いたくなりますが、総称的にはフリルとも言えると途中で気付きまして、よりわかりやすい方がいいのではと書いた文面が、下記になります。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
通常,幅1~15cmほどのテープ状の布またはレース,リボンなどにプリーツ,タック,ギャザーなどを入れた飾り。襟,胸元,前立て,袖口などにつける。かつては男女ともに用いたが,現代では,主として女性,子供用のブラウスやドレスの装飾などに使う。
5.タック
山折り谷折りのある部分。
ブラウス中央がタック部分です。
こちらのブラウスは、左右非対称でお袖の長さが違います。
アシメトリーなドレープも魅力的です。
因みに、後ろ側はギャザーです。
どちらを前にしてもお召いただけます。
▷素材違いによる【アシメトリーブラウスの選び方・楽しみ方】16選!
わかりやすいタックのあるパンツです。
ブラウスのお袖口もタックのお仕立てです。
襟回りはゴムを通していますので、自然なギャザーの仕上がりです。
▼より具体的に知りたい方へ
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
洋裁用語では、折り込み、揚げ、つまみ、縫いひだなどを意味する。布の表面を装飾する、丈や幅を縮める、運動量をとる、体に沿わせるなどのために、平面的な布の一部をつまんで、装飾的に立体化する技法の一つ。布端から布端まで縫うもの、途中で縫い離すもの、つまんで縫い留めるものなどがある。タックを数本とる場合には、あらかじめ布の必要量に(タック幅×2+1mm)×本数を加えて粗裁ちし、縫い終わってから裁ち直しをして縫製する。ブラウスの胸元、婦人服・子供服のワンピースに使われることが多い。
6.まとめ
洋服を作ることに時間を費やし気味な人生を送っていますと
ドレープ、ギャザー、タックなどは明らかな違いがあります。
ですが、業界が違えば知らなくてもいい情報であり
自分が好きでも伝わっていなければ無意味なんだなと実感しました。
1.しわ
2.ドレープ
3.ギャザー
4.フリル
5.タック
思えば上記をふんだんに織り込んだ服ばかりです。
改めて、最初の写真。
全部入っています。
なんとなくいいなと感じてくださるお客様。
『なんだかここの服は立体的ですよね、そこが好きなんです』 と伝えてくださるお客様。
たぶん、好きなものを表現できて、そこを好きですと言ってくださるお客様との出会いがあって、すごく恵まれている環境の中にいるんだなといつも感じております。
▼より具体的に知りたい方へ
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